ひろこ先生

ひろこ先生

児童発達支援管理責任者

保育士

今だけじゃなく、子どもたちの未来の幸せまで見据えて関わりたい

まず、お名前と現在の立場を教えてください。

ひろこと申します。
園では子どもたちから「ひろちゃん先生」と呼ばれています。

保育・教育の仕事を目指したきっかけは何でしたか?

もともとは古文や漢文が好きで、国語の教師になりたくて教職の道を考えていました。
ただ、実家の事情もあって一度は一般企業に就職し、お茶くみやコピー、部長の秘書のような仕事をしていました。

それでも「やっぱり教育の仕事がしたい」という思いはずっと心の中に残っていて、結婚・出産を経て家庭に入ったあと、
知り合いが運営する幼児教室のお手伝いをするようになったことが転機になりました。

子どもたちと関わるうちに、「やっぱりこの仕事がしたい」と強く感じるようになり、社会人入学で学び直して、
幼稚園教諭としてのキャリアをスタートさせました。

ひろちゃん先生の写真1
「学ぶこと・追求することが好きなんです」と話す、ひろちゃん先生。

幼稚園・保育園・人権・福祉…いろんな現場を経て、今の自分がある

これまでのご経歴について教えてください。

最初は幼稚園教諭として働きながら、中学校の教員免許の勉強もしていました。
その後、自分の子どもが3人いて、一番下の子が高校に入学したタイミングで保育園へ転職しました。

子どもが小さいうちは、夏休みや土日など「一緒に過ごせる時間」が限られていると感じていて、家庭との両立を考えた上で保育園を選びました。そこで多くを学ばせていただき、園長も経験しました。

その後、公立の現場や「児童厚生員」の仕事にも関わり、人権や福祉の視点にも触れるようになりました。
文部科学省の世界、厚生労働省の世界、人権政策の現場と、それぞれの立場から子どもや家庭に向き合ってきた経験が、今の支援の土台になっています。

人権や福祉の仕事を通して、どんなことを感じましたか?

同じ命、同じ人間であるはずなのに、現実には「平等ではない」と感じる場面がたくさんありました。
それまで自分が持っていた価値観や「当たり前」は、人権の視点から見ると全然分かっていなかったのだと気づかされました。

「平等の中の平等」というか、一人ひとりの背景や生き方に寄り添いながら、その人らしく生きられるように支えることの大切さを、強く感じるようになりました。

ここは、考え方を柔軟にしてくれる場所

キッズエールで働くようになったきっかけを教えてください。

以前は別の事業所で働いていましたが、自分にとって安心して働ける環境とは言い難く、転職を考えるようになりました。
そのタイミングでご縁があって、キッズエールに来ることになりました。

キッズエールで働いていて「ここが良いな」と感じるところはどこですか?

私自身、年齢的にも考え方がカチッと固まりやすいところがあるのですが、社長や上長の話を聞いていると「あ、そういう捉え方もあるんだ」と気づかされることが多いです。

自分の中の「正しさ」だけで決めつけるのではなく、いろいろな考え方を受け入れながら、物事を柔軟に考えられるようになってきたと感じています。
もともと学ぶことが好きなので、その意味でもとてもありがたい環境です。

ひろちゃん先生の写真2
「自分も学び続けながら、子どもと先生たちの成長を支えたい」と語る。

今だけじゃなく、その子の将来の幸せまで見据えたい

この仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

子どもたちの笑顔や笑い声が聞こえてくるときです。
それだけで「ああ、ここが安心できる場所になっているな」と実感します。

反対に、子どもが「嫌だ」「困っている」と自分の気持ちを表現してくれたときも嬉しいです。
ここなら本音を出してもいいと思えている証拠ですし、その気持ちに一緒に向き合うことができるからです。

そして、先生たちがやりがいを持って生き生きと働いている姿を見るときも、とても嬉しくなります。
悩んでいるときも、考えているときも、笑っているときも、その全部が「子どもたちのため」につながっていると感じます。

今後、どんな保育者でありたいと思っていますか?

私たちは18歳までしか直接は関われないかもしれませんが、その先の人生にもつながる関わりをしていきたいと思っています。
これまでの教え子の中には、今は社会人1〜2年目になっている子もいて、いまだに連絡をくれたり、近況を知ることがあります。

それぞれの「幸せ」の形は違いますが、元気に、自分なりの目標に向かって歩んでいる姿を知ると、本当に嬉しくなります。
今のこの一日一日が、その子の未来の幸せにつながっている——その意識を持って、毎日子どもたちと向き合いたいです。

先生たちもワクワクしている職場に、ぜひ見学に来てほしい

これから一緒に働くかもしれない方へ、メッセージをお願いします。

先生たちは、子どもたちの「やりたい」「好き」「おもしろそう」というつぶやきを大切にしながら、日々、いろいろな遊びや活動を生み出しています。
今日も「キャタピラレースをしよう!」といったアイデアが出てきて、みんなでワクワクしながら準備をしています。

子どもたちの実態や困りごと、興味のあることにしっかり耳を傾けていけば、タイムリーで魅力的な支援や遊びが、どんどん形になっていきます。

遊びの内容やおもちゃの準備なども、スタッフに大きく任せてもらえている環境です。
「こんなことやってみたい」「子どものこんな表情をもっと増やしたい」と思っている方は、ぜひ一度、その空気を見に来てください。
一緒に、子どもたちと先生たちのワクワクを増やしていきましょう。